抹茶のタイニーリーダーズ考察-後編-
統率者はレオヴォルドで、コンセプトはデブメガネミッドレンジ。
ボードの制圧、相手の息切れをゲームプランの主軸としています。
では個別に採用理由を
クリーチャー
瞬唱の魔導士
コントロールの必需品。ハイランダー構築により一度しか使えない強い呪文を二度使えるこのカードを入れない理由がありません。
真の名の宿敵
3マナ以下どころか全てのクリーチャーを見渡しても屈指のタフさをもつアタッカー兼ブロッカーです。手放しで採用できます。
ヴリンの神童、ジェイス ・ 闇の腹心 ・ 不屈の追跡者
残ればラッキーのアドバンテージ源。レオヴォルドの前の露払いとして、またはレオヴォルドを露払いにこれらの維持を狙います。
死儀礼のシャーマン
デブなこのデッキのフットワークを少しでも軽くするための採用。マナクリーチャーでありながらゲームの終盤まで役割が持てること、墓地対策の役割を持てることも採用の後押しとなっています。
永遠の証人 ・ 棲み家の防御者
更なるアドバンテージ源。瞬唱ではリサイクルできないリソースの再利用や瞬唱自体の再利用。または7マナ、8マナになってきたレオヴォルドの回収を狙います。
CIPでアドバンテージを得られるため、コントロール系の相手に適当に出して殴り始められるのが心地よいです。
苦花
ほぼクリーチャーなのでこの枠で。コントロールが触りにくいクロックとして、また無限チャンプブロック要員としてとても優秀です。ペイライフに関しては初期ライフが多いこと、攻めてる局面では関係ないこと、2点以上のクロックを止め続けていれば実質的にライフの減少を遅くしていることなどから無視しても問題ないと判断しています。
プレインズウォーカー
プレインズウォーカーは大半が強めのデザインが施されているため、グッドスタッフのミッドレンジにはどれも相性が良いです。相手が脅威と感じず無視されてしまうケースが多そうなアショク、ジェイスベレレン、イクサランジェイスを不採用とし、残りは全て採用としました。
ハンデス
コジレックの審問 ・ 思考囲い
一度抜いてしまえば基本使用されることはないハイランダー構築ですので、ハンデスの基本2種ともいえるこれらは採用としました。
集団的蛮行
トーラックへの賛歌と枠を争ったカードです。トップメタのバーンへの強さ、シンボルのゆるさを評価し、こちらを採用としました。
カウンター
対抗呪文
マナ差をつけるのは難しいですが、なんでも消せる心強さには代えられませんでした。大事な局面までとっておくべきカードで、相手の統率者にはあまり打ちたくないですね。
精神的つまづき
マナ差が生まれることが約束されているのに青マナを構える必要すらない最強のカウンターです。絶対にリストから抜けることはありません。
ついでですが、同じくマナ差が生まれることが約束されている呪文嵌めは不採用となりました。つまづきと違い青マナを構える必要があるのがほんの少しだけ煩わしかったこと、対抗呪文を採用することにしたのでカウンターの枚数調整が行われたことが理由です。
ドロー操作
思案・渦まく知識・師範の占い独楽
レガシーで強いとされているカードを上から順に採用した結果です。
いずれもシャッフル手段があって初めて輝くものなので、フェッチランドを3枚ではなく6枚採用しています。
定業や衝動も悪くはないと思うのですが、枠が用意できませんでした。
妨害
致命的な一押し・燻し
単純なクリーチャー除去はこの2枚のみ。極力軽く、多くのクリーチャーを除去できるを基準に選ぶとこの2枚になりました。
突然の衰微・大渦の脈動・スゥルタイの魔除け・ドライアドの歌・月への封印
色々な種類のパーマネントを触れる除去たち。サイドボードを節約するため、火と氷の剣や饗宴と飢餓の剣等のよく見かける厄介な置物を対処するために採用しています。ドライアドの歌・月への封印はあまり見ないカードですが、統率者を用いるこのルールでは相手の統率者を無効化することができ、とても優秀なカードです。
また、マナベースが厳しく、不毛の大地等のカードが採用できていないため、相手の面倒な特殊地形を触ることができるのもとても助かります。
毒の濁流・破滅的な行為
全体除去枠。こちらのデッキは概ね相手よりプレインズウォーカーが多く入っているはずなので、これらを叩き込みマウントを形成できるケースは少なくないと思います。全体除去は2枚しか枚数が取れず、狙ったときにいつでも行える行動ではないため、リセットを敢行するときはタイミングを入念に検討する必要があります。
自然のままに
帰化枠。クリーチャー除去に対してその他の除去がやや少ないため、この1枚で調整しています。対象に困ることはあまりないのですが、メインからサイドに降格する可能性は十分あります。
土地
重ためのミッドレンジなので総枚数が19枚。うちフェッチランドが前述のドロー操作カードのために6枚となっています。
フラッドを受けられる土地を2枚入れられるスペースがあり色マナの確保という面で1枚はしっかり2色が出る忍び寄るタール坑、もう1枚をクリーチャーを無限に再利用することができるヴォルラスの要塞としました。不毛の大地等の妨害系特殊土地は相手によって効果の有無、大小の差が大きいと予想したため、この貴重な特殊土地枠は自身への恩恵を優先しています。
サイドボード
不死の霊薬
バーン対策とライブラリアウト対策を兼ねています。
スランの鋳造所
ライブラリアウト対策と墓地対策を兼ねています。
ムラーサの胎動
バーン対策と除去コン対策を兼ねています。インスタントなのが青いコントロールを揺さぶりやすくて良いですね。
人生は続く
タイニーリーダーズの赤単はクロックを刻むより直接火力で攻めてくることが多いため、バーン対策としては寒け等ではなく直接ライフを回復させるこのカードを選びました。
ガイアの祝福
ライブラリアウトに一番効きます。ライブラリアウト以外にも広く見れるカードが否認程度しかなくこれらではあまりに効果が小さいため、かつライブラリアウトという戦術を高めに評価しているこため、受けは狭いですがクリティカルなカードを選んでいます。
霊気のほころび
帰化枠。アカデミーの廃墟による再利用に苦しむケースが想定されたため、ライブラリにバウンスできるこのカードをサイドの帰化枠に選びました。
ゴルガリの魔除け
メインに昇格しても良いほどの小回りを持ちます。相手の真の名の宿敵、トークン戦術への対処、血染めの月等の致命的な置物等の除去を想定しています。
シミックの魔除け
マリッドレイジ対策枠。全然強く見えないので良い雰囲気のカードに変えたいです。もとは真の名の宿敵も少し対策できる遠隔/不在(2017/09/30のルール改正にて使用不可に)を入れていました。
幻惑の旋律
コントロール奪取はわかりやすくアドバンテージを得られるため、奪って嬉しいクリーチャーを数体確認できたときは積極的にサイドインします。相手の統率者を奪うのも悪くないです。
鞭打つ触手
追加の全体除去枠。単体除去(しかも重め)では処理が間に合わない相手に投入します。悲哀まみれの方が自己都合上はよいですが、長期的なゲームには元から強いため、相手のリソースをこぼさず奪えるこちらを優先しています。
真の名の宿敵だけが狙いとなる相手にはなかなか入れづらいですが、若き紅蓮術師や未練ある魂、僧院の導師あたりが想定される相手には入れてみた方が無難ですね。
以上が現在使用している60枚です。
正直実戦の数(大会の数)が少ないため改善の余地はまだまだあると思われますが、読んでくださった方が楽しんでいただけたり、どこか参考になった部分があれば幸いです。
タイニーリーダーズがもっと流行するとよいですね。
それでは再びマリオを操り、月を探しに行こうと思います。
ありがとうございました。今後とも黄鶏屋をよろしくお願い致します。
抹茶
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